一部から「ビギナー向け」や「女性向け」と捉えられがちなスポーツスターというモデルですが、いうまでもなくカスタム次第で「男のハードなマシン」に変貌する側面を持ち合わせています。
　この車両の前の持ち主は女性、もともとは今のお客様の奥様が乗る一台だったのですが、出産と育児の為、バイクは一時お休み。それを受け継いだ旦那さんの為に新たにカスタムを施させていただいたのですが、狙ったのは『シンプルさ』と『男らしさ』です。ベースとなったXL1200Lといえばスポーツスターの中でも大型のタンクが採用され、その上、この車両はカラーリングが白の、（いい意味で）女性的な印象を抱かせるものでしたが、ご覧のとおり外装とペイントの変更でイメージを一新。スポーツスターという素材の特徴を活かしたスパルタンなムードに仕上げさせていただいています。
　その中で当店がこだわったのがタンクのマウント位置とリアフェンダーのバランスなのですが、特にリア周りは極端に短くなりすぎないようデザイン。コンセプトに掲げた狙いどおり、我ながら『不良っぽさと上品さの両立』を果たせたのでは……と思える一台です。