CUSTOM

2007-09-09

7N01

hidemo designer wakakoです。 ヒデモオリジナル製作パーツにしばしば登場する、アルミニウム合金製。 これらの素材には4桁の数字からなる国際アルミニウム合金名が使用されているのをご存知ですか? 1000番台から7000番台まであり、調質や強度で分類されているんです。

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ヒデモ只今製作中のカスタムハーレー、”MOD CHOPPER 3RD”のフットコントロール一式でご説明。 このオリジナル製作されたステップとレバー、一体式のブレーキシステム。カッコいいでしょ? 7N01という7000番台のアルミ合金を素材に製作されたモノです。

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コチラのオリジナルフットクラッチシステムも同素材で製作。 ライディングの根幹となるコントロール部、しかもライダーの負荷がかかる箇所ですから、絶対的に強度が必要となります。 7000番台のアルミ合金は強度的には最高ランクで航空機などに活用されていますが、熱処理に弱く割れの恐れがあり溶接に不適合…。 ということは複雑なデザインや加工が施せません。

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しかしこの7N01は強度も溶接も必要なモノ作りのために日本で開発された合金で、主となる添加元素は(亜鉛、マグネシウム、マンガン)です。 これを使えばノーマルよりも剛いパーツを製作するコトが可能。耐食性にも優れているので、見せる箇所のパーツ製作には持ってこいです。

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ホンダレーシングコーポレーションではトップブリッジやアンダーブラケットにも活用しているN701。 スイングアームやフレーム、他には新幹線にも活用されてる素材なんです。 ところでコチラのレバー軸に見覚えがありませんか? …見覚えある、と答えた方はヒデモ通(笑) なるほど、溶接が必須となるワケかぁ…。 詳しくは数日前のブログ記事をご参照ください(笑)