サイドバルブのフレーム考察

hidemo designer wakakoです。 先日から始まりましたサイドバルブ考察の第二弾、フレーム編です。

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750ccの少し小振りなエンジンのWLは「ベビーツイン」と呼ばれていました。 なのでフレームもビッグツインモデルと比べると2廻りぐらい小ぶり。タンク下のメインチューブ、B-T直径38mm、WL32mmです。 シングルクレドールフレーム、通称グースネックフレームです。

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ラグとパイプのはめ合い個所はロウ付け(パーツとパーツの間に溶解したロウを流し込み固定)でくっ付いています。 ロウ付けは通常の溶接と違ってパーツを溶かすことなく低い温度で接合できるので、過度の加熱による金属疲労が防げるんです。 (中学校の時に授業でやったハンダとかはロウ付けの種類だったりします)

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WLの純正フレームはロウ付けで接合されてるはずなのに、これだけ旧い年式になると「ここって後から修正したんでしょ?」的な溶接後が大概の車両に見られます。 同じフレームを流用していたサイドバルブモデルVLは1200ccのエンジンを750cc用に設計されたこのWLフレームに無理矢理載せていたため、フレーム破損やクラック(実は折れたりしてたかも?)が多くみられているんです。 これって当時のハーレーダビッドソン社のミスですよね。

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現在ではハーレーのフレームにおいては溶接機の向上、フレームの強度確保、作業効率の面から言ってロウ付けを使ったフレームなどはありません。 でも競輪自転車のフレーム製作などの現場では今でも使われている伝統的な金属加工法です。 その起源は紀元前3000?2500年頃(!) 奈良の大仏作りにもこの方法が用いられてたというからオドロキですよね~。